2016年11月10日
クリック率221%改善の事例公開!
優柔不断なユーザーを安心させる「遠回し」なCVボタン
サイトの成果に大きな影響を与えるコンバージョンボタン。
あなたのサイトのボタンはどんな「顔」をしていますか?
A/Bテストをするなら、まずはコンバージョンに近い箇所からテストを始めることをおすすめします。得られる改善効果が大きいからです。
今回は、弊社で代行させていただいたA/Bテストの中から、成功事例をご紹介します。
クライアント紹介
今回事例公開にご協力いただきましたのは、京都の着物・浴衣レンタルのお店「京都 華かざり」様です。
着物や浴衣のレンタル、着付けなどのサービスを提供しておられ、Webサイトでは実店舗への来店予約がコンバージョンとなります。
今回のテストでは、こちらのサイトのコンバージョンボタンでA/Bテストを行ないました。
今回テストした内容
今回のテストで実施した内容は以下のとおりです。
実施箇所 : 「ご予約はこちら」ボタン
実施期間 : 約1ヶ月
パターン : 全3クリエイティブ(オリジナル含む)
もともと使用されていた「ご予約はこちら」(A)に対するA/Bテストだったわけですが、設計時の仮説として、下記のようなものが挙がりました。
1. トップページに来てすぐに「予約」は心理的なハードルがやや高いのではないか?
2. 「Webで予約するだけ」で半額になることが伝わっていないのではないか?
3. すぐ下にある電話ボタンに対して、目立ちやすさで負けているのではないか?
仮説を洗い出したあと、どの課題が一番「起きていそう」か、また改善した際の伸びしろなどを検討し、今回のテストでは主に1と2の仮説を検証・解決するために、下記の意図でそれぞれ2パターンを作成しました。
いきなり「予約」を促すのではなく、まずは「予定の日は空いているだろうか?」というカジュアルな気持ちから、ユーザーを具体的な検討段階に引き上げる。
Cパターン「2,000円以上もお得!ネット予約」
具体的な価格を明記してお得さを強調。「ネット予約」という言葉も追加して、より明確に手軽さが伝わるように。
今回のテストでは、あくまでコピーの変更によるテストにとどめ、デザイン面での変更はほとんど行ないませんでした。
221%の成果改善という結果に…!
上記3クリエイティブを、約1ヶ月間のあいだ均等に表示されるようにしてA/Bテストを実施したところ、このような結果が出ました。
パターンB「空き状況を確認する」が、クリック率10.22%の圧勝、オリジナルに対して実に221%改善という圧倒的な成果となりました。
勝因は「距離感」
勝因としては「コンバージョンから少し距離を取ったこと」だと考えられます。
「予約はこちら」というコンバージョンに直結する表現と比べ、ユーザーが気軽にクリックしやすい表現にしたことで「少し検討してから決めたい」というリサーチ目的のユーザーにもアプローチでき、クリック率が向上したのかもしれません。
こちらのテストによるもう一つの成果はコンバージョン率も同様に向上していることです。
先ほど「コンバージョンから少し距離を取った」表現だとご紹介しましたが、だからといってコンバージョン件数が減ってしまうわけではありませんでした。
「空き状況を確認する」というアクションをユーザーに促したことで、結果的に実際のサービス利用について具体的なイメージが持ちやすくなったのかもしれません。
最後に
サイトの成果に直結するコンバージョンボタンは、ついついストレートな表現を選んでしまいがちです。しかし、ユーザーの中には検討段階・調査段階の人がいて、直接的な表現に対して抵抗を感じてしまう可能性もあります。
そんなユーザーに対しては、まずはサービスをもっと知ってもらうことや、サイト内を回遊してもらうことを促すことで、興味や関心を引き上げましょう。一見コンバージョンから遠のくように見える表現でも、結果的に成果につながる可能性があることが今回の事例でご覧いただけたと思います。
ぜひあなたのサイトでも一度お試しください。
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